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打ち水
祭りのはずれ
夜店の灯りは、まぶしい。けれどあの灯りの下で、ご飯を食べる人はいない。 画面の中は、いつも誰かの祭りだ。指でなぞれば、花火、乾杯、知らない海辺。スクロールする親指だけが、祭りのはずれで、冷えていく。 スマホを伏せれば、台所。火にかけた鍋が... -
自顕の匣
【灯】
あなたの中で、今も静かに灯り続けているものは何ですか。 -
打ち水
書けなかった欄
履歴書には、書ける欄が決まっている名前、学歴、資格、職歴書けなかったことの方がその人の大半なのに 竹は、はじめの数年、地上に出ない土の中で、ただ根を張っている外から見れば、何もしていない年月それを空白と呼ぶ人はいない 誰かの話を最後まで聞... -
打ち水
灯台
灯台は、海を照らしていない届くのは、せいぜい足元の岩まで沖の暗さは、暗いまま残る それでも灯台は、そこにいる海を明るくするはたらきではなくここに岩がある、とだけ告げるはたらき どうにもならないものの前で人にできることは、案外それに似ている... -
打ち水
夜のものさし
夜中に書いた手紙は朝に読むと、別のものになっている書き直したくなるのは朝の自分が正しいからではなく夜には夜の、ものさしがあるからだ 夜は、音が大きく聞こえる冷蔵庫のうなり、時計の針昼間は消えていたものが順番に、前へ出てくる あの日の言葉が... -
未分類
在ったことの、かたち
引っ越した部屋で何もない壁に、日焼けの跡が残っていたそこに長く、何かが掛かっていた形のまま 失くしたあとは空っぽになったのではなくその形に、開いている 湯呑みが一つ減った食器棚返事のない方へ、話しかけそうになる口癖は、消えた後も、しばらく... -
産巣琵の真理
運び
蓮は、朝のあいだしか開かない。その短いひらきの中へ、蜂が来る。 後ろ脚に、橙色の小さな団子。花々をめぐって集めた花粉。蜂はそれを食べない。これから巣で育つ命の糧になる。 蜂は、はこぼうとしていない。目の前の蜜を、集めているだけ。そのあいだ... -
自顕の匣
「鋭」
あなたには、譲れないものがありますか? -
天地の産巣日
旋乾転坤(せんけんてんこん)1 「総てはみせられている」
世界中で大転換が起きている サウジとイランは中国の仲介で関係を再構築し大使館を再開することに合意した。 フランスは「年金改革法案」を政府が強硬採択し各地で大抗議デモが勃発200人以上が拘束されるようなカオス状態。ストも起きていてゴミ収集車が来... -
天地の産巣日
逆さに考えてみると見えてくるものもある コミュニティについて
ご覧頂きありがとうございます。 昨年から「とにかくコミュニティに入る、今からの世の中に備える為に…」という話が広がっている。とてもいいことだと思うが、今どれだけの人が「コミュニティに入ってよかった!」と心から思えているのだろう?私は元々人...
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