打ち水– category –
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打ち水
夜のものさし
夜中に書いた手紙は朝に読むと、別のものになっている書き直したくなるのは朝の自分が正しいからではなく夜には夜の、ものさしがあるからだ 夜は、音が大きく聞こえる冷蔵庫のうなり、時計の針昼間は消えていたものが順番に、前へ出てくる あの日の言葉が... -
打ち水
在ったことの、かたち
引っ越した部屋で何もない壁に、日焼けの跡が残っていたそこに長く、何かが掛かっていた形のまま 失くしたあとは空っぽになったのではなくその形に、開いている 湯呑みが一つ減った食器棚返事のない方へ、話しかけそうになる口癖は、消えた後も、しばらく... -
打ち水
こちら側に存るということ
湯呑みを持つと、手が温まる。それだけのことが、画面の中では起きない。 言葉なら、向こうの方が速い。正しさなら、向こうの方が多い。比べる場所を間違えなければ、それは怖い話ではない。 こちらには、朝の喉の渇きがある。階段を上れば、息が切れる。...
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