魂の宿

火葬のあと、灰は拾わない
骨を、拾う
二人で、箸を添えて
まだ熱いそれを、そっと

ほかは、ぜんぶ還っていくのに
骨だけは、手渡していく
昔の人は、知っていたのだと思う
その人の一番奥に
何が住んでいたのかを

神様は、一柱、二柱と数える
家の真ん中には、大黒柱
体の真ん中には、背骨が一本
どれも、縦の一本で、立っている

魂が「宿る」と書くとき
体は、宿屋なのかもしれない
長く泊まった客を
門まで送って
姿が見えなくなってから
どうぞご無事で…いい旅を、と。

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