落雷の痕

まっすぐな木だけの森は、ない。

ねじれて伸びた幹がある。
落雷の痕を抱えたまま、
そこから枝を出した木がある。
森は、それを直そうとしない。

言いたいことを飲み、
飲んだことに、また棘を感じて。
昨日は優しくできて、
今日はできなかった。

割り切れないものを、
割り切れないまま持って歩く。
荷物ではなく、
それが、生きている印。

雨上がりの森は、
ねじれた木も、まっすぐな木も、
同じ匂いがする。

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