曇ったままで

引き出しの奥に
使わなくなった鍵が一本

取り出すと
金色が、少し曇っている
手のひらに、いちど
乗せてみる

かつて、いつでも開けていい部屋があった
今は、年賀状だけ
その文字が、年々、少しずつ丁寧になっていく

気づけば、部屋の光が、翳っていた

鍵を、また
引き出しの奥へ戻す

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